本当のニキビケア?アクネ菌とニキビの関係

『ニキビが治る洗顔料を教えてください』
『どんな化粧水を使ったらニキビが治りますか?』
『ニキビにいい乳液ありますか?』

実際によくみられる質問です。

思春期に始まり、大人になっても治らないニキビ。
これは誰にとっても深刻な悩みです。

でも、ニキビができるメカニズムについては、意外に知られていません。

『ニキビができるのはアクネ菌のせいでしょ?』
ハイ、確かに。
ニキビはアクネ菌によってもたらされる皮膚炎です。
『じゃ、アクネ菌を全部殺菌したらいいですよね?』
いいえ、アクネ菌を全部殺菌しちゃだめですよ。

アクネ菌は肌に始めから存在する常在菌の一つです。
お肌を弱酸性に保ち、病原菌から体を守る働きをしてくれるありがたい存在。
それがアクネ菌の本来の姿です。

ですが、ある要因で、アクネ菌が大量に繁殖するとニキビになります。

ある要因とは、皮脂と角質、毛穴の詰まり…です。
アクネ菌は嫌気性で、毛穴の中に住んでいます。
アクネ菌の大好物は皮脂。
せっせと皮脂を食べて、遊離脂肪酸とグリセリンに分解してくれます。
これらは肌を保湿する作用があります。
天然のクリームである皮脂膜はこうやって作られるのです。

ですが、ここで毛穴が詰まっていたら?
酸化した古い角質と皮脂が混ざり合うと、角栓ができます。
これが毛穴に詰まって、遊離脂肪酸もグリセリンも出口を失います。
詰まった毛穴の中では皮脂が溜まり、そこでアクネ菌が大量繁殖を始めます。
それがニキビになってしまうのですね。

皮脂が少ない乾燥肌の場合でも、ニキビができる工程は同じです。
乾燥肌は角質が乾いて、ごわごわになっています。
これがまず毛穴を詰まらせます。
詰まった毛穴の中で皮脂が溜まり、アクネ菌が増えます。
毛穴が詰まることで、皮脂も出口がありませんから、肌はますます乾燥します。

こういったことから、ニキビ肌のスキンケアに必要なことが見えてきます。
・角質ケア
・酸化防止ケア
・毛穴ケア

若い人は新陳代謝が活発なので、新しい角質ができやすいです。
洗顔のやり方が間違っていたりすると、古い角質が残りやすいです。
大人の人はターンオーバーが乱れがちになります。
それで古い角質が上手くはがれなくなります。

ここで活躍するのがピーリングです。
角質除去効果のある酵素洗顔料、AHAを配合したゴマージュ。
これらのアイテムを活用しながら、不必要な角質が溜まらないようにします。

皮脂が酸化するのを防ぐためには、抗酸化作用の高い成分を使います。
代表的なところでビタミンC誘導体です。
皮脂の酸化を防ぐことで、毛穴の詰まりを予防します。

増えすぎたアクネ菌を退治するには、サリチル酸が有効です。
敏感肌の人にはグリチルリチン酸の抗炎症作用が有効です。

やみくもにニキビケア商品に飛びつくのではなく。
自分の肌に必要な成分を配合しているものを選んでください。
最後に。
ずっと長期間にわたっても治らないニキビ。
これは一度皮膚科を受診した方が良いです。